グルヴァディ・グナ~20の『基本的な性質』

グルヴァディ・グナは人、食べ物、植物や環境や天候など、ありとあらゆるものの中に存在する『基本的な性質』です。 

私たちがあるものを見聞きして五感で感じたことを表現する言葉で表されます。 

それぞれの性質は、以下のように対となる反対の性質を持っているものが10組20種類あります。

冷 - 熱  

湿 - 乾 

重 - 軽 

粗 - 微 

固 - 液 

静 - 動 

鈍 - 鋭 

軟 - 硬 

滑 - 荒 

濁 - 純  


たとえば、風には「軽」「動」という性質がありますが、夏の風はさらに「湿」という性質が加わり、冬の風には「乾」「冷」という性質が加わるでしょう。


水の場合も、通常は「冷」「湿」「重」「液」「動」といった性質を持ちますが、気温が下がって凍ると性質は「液」から「固」に、「動」から「静」へと変化します。


また、すべてのもの性質は相対的にしか存在しないといわれています。絶対的なものではないのです。 何かの性質を分析するとき、私たちはそれがどのような脈絡を経て今の状況にあるのかを見る必要があります。


私たちの身体の中にもあらゆるところにこのグルヴァディ・グナの性質は現れます。

冷えていたり、熱っぽかったり、乾燥していたり、湿っていたり、硬かったり、柔らだかったり・・・それは日々相対的に変化しています。

私たちが自身の身体をケアするときに、


1) 今ある状態をグルヴァディ・グナの20種類の性質を当てはめて分析し 

2) 「似たものが似たものを引き寄せ、相反するものがバランスをもたらす」というアーユルヴェーダの基本原理に基づいて、何が必要か、何がいらないかを判断します。


そのため、グルヴァディ・グナを理解することはとても重要なことなのです。 

グルヴァディ・グナはあらゆるものの性質を表すので、何をするか、何を食べるか、何を避けるかという選択する際に自分の五感を使って分析することができます。 

The Kitchen Remedy

アーユルヴェーダのある毎日